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Posted by 滋賀咲くブログ at

薪の燃焼と煙のこと

2013年01月22日

今日は雨の1日、ストーブに薪を投入して愛犬と散歩に出た。
我が家の煙突から煙がたなびいている。この煙の状態を見ると薪ストーブの燃焼状態や薪の状態が推測で来る。




さて、薪ストーブに木端を入れて点火してみよう。まず着火剤や木端に火がつき煙突のドラフトが強くなる。すると炉室ではふいご効果がおこり順次大きな薪に火が移る。
写真の煙は薪を投入直後のもの、まだ表面燃焼で含有水分がどんどん飛んでいる。触媒ストーブならまだ触媒は機能していないし、クリンバーンも機能していない。いわゆるただの焚き火状態だ。

ここでうんと我慢して燃やさないと巡航運転には入れない。
ところが、乾燥の未熟な薪を使うとこの時間がどんどん長くなる。いつまでたっても巡航運転に入らないし温度が上がらない。それを無理矢理巡航運転に持ち込むと煙突の中にタールと煤がたまりだす。もちろんガラスも曇ってくる。
薪を科学すると結構奥が深いが今日はあえてこの辺りまでにしょう。(笑)

ところで、桜やオークの薪を見るとほとんどの方が「桜はいい匂いがする。」と言う。
これってほんとかな~~。まず、家の中にいる薪焚き住人は絶対に匂わない。なぜなら煙は通常煙突から外に排出される。では外ではそんないい匂いがするだろうか。絶対にしない。
ます高温で正常に燃えているストーブならにおい成分も燃えてしまう。
では、低温で燃えた場合は、或いは水分の多い薪が燃えたらならどうなるか、いがらっぽいだけだ。

皆スモーク(燻製)と大きな勘違いをしている。ましてや燻製に使うチップはよく乾いていることを知らねばならない。
巷の薪屋さんの薪は最近は品不足。薪ストーブ屋さんは手間ばかりで儲からない薪には手を出さない。
薪屋さんは自分が山から出していればコストが合わない。またすぐに換金しないと回らない。2年間乾燥するなんて考えもしない。

そこから出てくる言葉は、10ヶ月くらい、20パーセントで大丈夫。それってほんまかいな~~。
乾燥薪の購入が高価と考えるなら自分で玉切りを割ってみよう。あるいは原木を購入して作ってみよう。
2年間辛抱すればそのあとに至福の時間が訪れる。
まさにアリとキリギリスの世界である
さあ、皆さんも自分で薪を作って、じっくり乾燥してよい薪ストーブライフを。  


Posted by 薪割りくらぶ at 10:53Comments(2)