薪の乾燥と燃焼
2013年01月04日
お正月も終わりそれぞれ日常の生活に戻りつつありますが、薪ストーブはこの年末年始も順調によく燃えてくれました。本当に温かく、感謝感謝の毎日です。
今日は、薪の乾燥と熱量について日ごろの考察を少し。

ちょっと見にくいグラフですが、
木の水分は自由水と結合水に分けることができます。前者は樹木の導管などに存在する水分です。伐採され葉枯らしされたり、薪にするため玉切りしたりしますとドンドン葉っぱや切り口から乾燥していきます。しかしその水分がみんな抜けたとしても大体30パーセントどまり。
後者の結合水は細胞の中などに存在する細胞と結合している水分です。自由水が抜けた後、この水分の乾燥が始まりますがこれはそう簡単には抜けて行きません。玉切りや枝をそのままにしておくとなかなか乾燥しないのです。ですから適当な大きさに割ることは大事なことです。木の場合、樹皮は人間でいえば皮膚ですから樹皮があると余計に乾燥しません。細かな枝でも同様です。
今度は空気中の湿度です。木の場合水分ゼロは通常雰囲気では存在しません。木は呼吸する、すなわち最後は空気中の湿度と釣り合うところで安定します。これが平衡含水率です。
地方によってばらつきがありますが、大体13~15%くらいになるでしょうか。
木を切って、最後は薪にして乾燥しますが、この平衡含水率に近づくにはおおよそ2年(二夏)を過ごすことになります。
割った薪の重量測定を定期的に計測しますとだんだん軽くなりますが、それが平衡状態になるので確認できます。
さて、薪の熱量を計測しますと完全乾燥薪で平均4800キロカロリー、20パーセント水分薪で3800キロカロリー、これが50パーセントも水分を含むと2300キロカロリーしか出ません。要は燃焼時に自らが発生する熱量を自らの水分蒸発に使うため熱量が取り出せないのです。
薪を燃焼しその熱量を最大限にとりだすには、薪に含まれる水分の影響は相当大きいことを知らねばなりません。
すなわち平衡含水率に近づける努力があれば、よい薪を手にすることができます。
薪を乾燥する場合は、上述のことに留意する事が大切です。そう考えますと、逆にどんな状態を作り出せばよいかが見えてきます。
①野外放置より屋根つきが良い。
②湿った地面からは嵩上げしておくのが良い。
③きっちり積むより適当な隙間を開けて積み上げるのが良い。
④原木で放置するより出来るだけ早く割ってしまった方が良い。
⑤樹皮が付いている枝でも重ねておくと乾燥しない。
⑥裏庭などの湿気が多い場所より、日当たりが良く、風の流れる場所が良い。
などなど。
更に上級者になりますともっと工夫も出来るでしょう。
私は大割りの薪をじっくり乾燥して使いたいので、直径10センチ前後の玉切り品はチエンソーで音叉の様にスリットを入れて乾燥します。
そうしますと小割りが少なくなり、大割りと同じ効果も出せます。
さあ皆さんもぜひ試してください。そして楽しく素晴らしい薪ストーブライフになりますように。
今日は、薪の乾燥と熱量について日ごろの考察を少し。

ちょっと見にくいグラフですが、
木の水分は自由水と結合水に分けることができます。前者は樹木の導管などに存在する水分です。伐採され葉枯らしされたり、薪にするため玉切りしたりしますとドンドン葉っぱや切り口から乾燥していきます。しかしその水分がみんな抜けたとしても大体30パーセントどまり。
後者の結合水は細胞の中などに存在する細胞と結合している水分です。自由水が抜けた後、この水分の乾燥が始まりますがこれはそう簡単には抜けて行きません。玉切りや枝をそのままにしておくとなかなか乾燥しないのです。ですから適当な大きさに割ることは大事なことです。木の場合、樹皮は人間でいえば皮膚ですから樹皮があると余計に乾燥しません。細かな枝でも同様です。
今度は空気中の湿度です。木の場合水分ゼロは通常雰囲気では存在しません。木は呼吸する、すなわち最後は空気中の湿度と釣り合うところで安定します。これが平衡含水率です。
地方によってばらつきがありますが、大体13~15%くらいになるでしょうか。
木を切って、最後は薪にして乾燥しますが、この平衡含水率に近づくにはおおよそ2年(二夏)を過ごすことになります。
割った薪の重量測定を定期的に計測しますとだんだん軽くなりますが、それが平衡状態になるので確認できます。
さて、薪の熱量を計測しますと完全乾燥薪で平均4800キロカロリー、20パーセント水分薪で3800キロカロリー、これが50パーセントも水分を含むと2300キロカロリーしか出ません。要は燃焼時に自らが発生する熱量を自らの水分蒸発に使うため熱量が取り出せないのです。
薪を燃焼しその熱量を最大限にとりだすには、薪に含まれる水分の影響は相当大きいことを知らねばなりません。
すなわち平衡含水率に近づける努力があれば、よい薪を手にすることができます。
薪を乾燥する場合は、上述のことに留意する事が大切です。そう考えますと、逆にどんな状態を作り出せばよいかが見えてきます。
①野外放置より屋根つきが良い。
②湿った地面からは嵩上げしておくのが良い。
③きっちり積むより適当な隙間を開けて積み上げるのが良い。
④原木で放置するより出来るだけ早く割ってしまった方が良い。
⑤樹皮が付いている枝でも重ねておくと乾燥しない。
⑥裏庭などの湿気が多い場所より、日当たりが良く、風の流れる場所が良い。
などなど。
更に上級者になりますともっと工夫も出来るでしょう。
私は大割りの薪をじっくり乾燥して使いたいので、直径10センチ前後の玉切り品はチエンソーで音叉の様にスリットを入れて乾燥します。
そうしますと小割りが少なくなり、大割りと同じ効果も出せます。
さあ皆さんもぜひ試してください。そして楽しく素晴らしい薪ストーブライフになりますように。
Posted by 薪割りくらぶ at 11:33│Comments(1)
この記事へのコメント
FBで滋賀県の薪を買ったが温度が上がらない。こんな記事が友人の中にありました。今年の5月に割ったとか、わずか7カ月では十分な熱量は取り出せない。
Posted by 薪割りくらぶ
at 2013年01月11日 20:09
