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Posted by 滋賀咲くブログ at

薪の乾燥と積み方を考えてみる

2014年03月17日

シーズンも終わりに近づき乾燥薪の在庫も少なくなってきた、薪を作りストーブを使い出して30.年を超えるが、今ではビニールハウスで2年間しっかり乾燥させている。
この30年あまり、どれくらいの薪を作ってきたのか計算してみると、ざっと250~300トンくらいか。毎年思考錯誤しながら効率的な乾燥や有効な乾燥方法がないか考えてきた。
さて巷にはいろいろな薪作りの方法がある。



私の場合、当初場所もなく軒下、庭の片隅等に積んできた。しかし、どこに積もうと屋根を付けること、風の力を利用することは外せない項目である。そこに太陽の力があれば言う事は無い。私は風を利用する、屋根を付けて雨に当てない事が一番乾燥を促進させると思っている。そして今はビニールハウスに2列単位で隙間を空けて積んで行くこと、ハウスは下部を開放し妻口からの風も利用する方法を取っている。



薪割をすると、まず野積み(ランダム山積み)でしばらく放置。そうすると割り肌から表面の水分がドンドン抜ける。そのあと2列ごとに棚積み状態に積み上げて行く。
この時、野積みの放置時間が短いと(早く棚積みすると)薪にカビが生えたり虫が付いたりする。また野積みで長い間放置した薪が乾燥しているかと言うとそうでもない、地面からの湿気や雨や雪もあり、乾燥は進まない。その上カビが生えたり木口や薪自体が汚れてしまう。やはり適度な時期(繊維飽和点に近づくころ)になれば導管が見える(木口が見える)様に整列して積み上げることが大事だと思う。



北海道ではビニール温室の中に積み上げ、太陽光の利用とハウス内の自然ドラフトと吸気で乾燥を短時間で行っている方もあるらしい。長野の友人の多くは薪棚に屋根を付けて積みあげ木口に日付記入している。私の所属クラブも屋根つきが普及しているが、屋根を持たないクラブ員は残念なことに沢山の薪を腐らせている。自分で伐ったものばかりならまだしも、皆で伐ったものだけに、これではもやもや感も残る。
さて、薪業者さんもいろいろ、和歌山の業者さんは2年薪をビニールハウスの中で井桁乾燥しておられる。その薪はよく乾き、薪自体がきれいだ。但し乾燥場所と量には限りがあるし値段にもプレミアムが付く。その他の業者さんでは、棚積みしておられる方、ネットにランダム詰めをしてトップをビニールで覆っているものもある。販売となると作業量軽減、作業効率は重要課題と言う事だろう。
しかし海外の効率的に薪を作るマシンやシステムを日本にそのまま導入してもうまくは行かない、なぜなら前提条件が全く違う。最近はネットなどでいくらでも探せるが、それらを見ると長く割ったもので前乾燥を進め、その後短くカットしてネット詰めをするもの、最初から短くカットして大型ハウス内で乾燥しその後納入形態を変化させるもの、短くカットしてダイレクトに野外乾燥するものがある。どれも薪長さが違ったり、予備乾燥を経ている。日本のように平均40㎝と言う長さにカットして、しかも大割部類の薪を直接ネットに詰めて野外乾燥しても乾燥は進まないだろう。
たかが薪、されど薪。誰でも作れるが、良い乾燥薪を作るには、やはり薪の乾燥のメカニズムをよく理解した上での取り扱いが必要なように思われる。

それでは薪がどのように乾燥するか考えてみよう、木材の乾燥には乾量基準含水率が標準らしいが慣れるまではなじみにくい、私などは湿量基準含水率がなじみやすい。いずれにせよストーブ業界では通常20%以下がOKラインとなっている。
測定には水分率計があるが、良く普及しているのは電気抵抗式、用材のプロは高周波式、マイクロ波式を使うらしい。3方式の中では電気抵抗式の精度が一番劣るが、割って心材部分をうまく計ればちゃんとした指標になる。

樹を伐るとその時点から乾燥が始まる、用材では葉枯らしとか新月伐りとか言う方法もあるが、薪にはその必要もない。
まず木材には前述の繊維飽和点がある、樹の内部の導管の水分(自由水)が抜けるあたりで水分率約30%(この辺りが繊維飽和点)、ここまでは比較的早く抜ける様だ。薪の野積み(ランダム積み)ではここから先が問題となる。続いて細胞内(結合水)の水分が抜けるが、ここから先は簡単にはいかない。やはり薪を割り、表面積を大きくし、それなりの雰囲気(風の流れと温度)によって促進される。細胞内の水分(結合水)は細胞壁から染み出し割り肌と導管内をゆっくりと伝って少しずつ抜けて行く。
それは薪ストーブユーザーやたき火をしたことのある方ならよく理解できるはずだ、水分の多い薪が燃える時、切り口からシューシューと湯気が出ているのを見られた事があるだろう。

さて、ここまで書けば、少し経験のある方ならもうお解りだろう。
ここでは以前示した記述も踏まえて、私たちが個人や家庭レベルで作る薪の乾燥に有効な部分を整理してみると、
① 薪は生の方が割り易い。また乾燥も促進される。
② 割った直後の薪は野積み(ランダム積)で木肌からの表面乾燥をできるだけ促進させるのが望ましい。しかし野積み(ランダム積)で必要以上に長く放置しても乾燥は進まなくなり薪も汚れる。
③ 薪の割り方は乾燥効果と着火を考えれば表面積を多くする方が良い。丸より半割り、半割りより三角、三角より四角や台形が良い。
④ また大割が良いとも限らない。使う場面、割ってから使うまでの時間と薪の太さは良く考えた方が良い。細ければ早く乾く、太ければ乾きにくいのは当たりまえ。焚きつけには細割りや中割も必要となる。大きければ燻ぶることも多く、ご近所迷惑にもなる。
⑤ 水分の抜けは繊維飽和点(30%)までは比較的早いが、OKラインの20%以下に近付ける為には屋根つきの棚で風乾と温度による乾燥促進が望ましい。なぜなら乾燥の多くは割り肌と木口から進み風によって空気が入れ替わる事で促進される。
野積みでは薪山の内部にある薪の木口や割り肌からの乾燥促進は望めない、薪山の内部では乾燥は進まず、逆に腐朽菌が入りカビが発生しやすい。長く置けば茸も生える。そう考えると時期的にはGWころまでに処理し梅雨までに屋根の下に入れれば薪はよく乾くだろう。
⑥ 条件が整えば1年でも20パーセント以下くらいにはなるが、地面からの湿気や雨あたり、平衡含水率を考慮すると、通常は二夏を過ごすことが望ましい。また二夏(2年)と言う事は、乾燥問題だけでなく薪作りに気持ちの余裕が生まれる効果もある。

さてさて、経験と思考を整理するとこんな事が見えてくる。
薪ストーブを効率良く、楽しく、快適に長く使うために、この事が少しでもお役に立つとよいのだが。
  


Posted by 薪割りくらぶ at 13:13Comments(0)

この山の木はどれも大きいな

2014年03月10日

3月に入りましたが、朝晩冷え込む日が続きます。
今シーズンの薪焚き生活も後半ですが、クラブの仲間たちのストーブはどれもご機嫌良く燃えています。
3月9日、今月もクラブの定例会でした。2年後の快適生活を目指し、甲賀市今郷地区の共有林に入っています。

私たちのクラブは6年目の活動ですが、いぜん士気も高くみなさん元気です。
例会出席率アベレージは70%、今回は80%と求心力は申し分ありません。
それに最近は毎月入会の問い合わせもありますし、今回は立命館大学から学生さんが自主参加してくれました。



ここはどうやら昔の山道のようです。右下に新しい道路ができていますから、長年使われなくなり木が生い茂っています。
今回は合計21名の参加、2班体制で入りました。


この山の木はどれもすごく大きな木ばかりです。この班は3本を倒しただけでが゙、すごい材積量となりました。
それにみなさんのチエンソーは大体35~50CCクラス、通常ならこれで十分ですが、あまりに木が大きくなかなか手ごわい。

今回も結構厳しい作業でしたが、みなさんの顔はほころんでいます。
これが私たちの強みと思います。コツコツですが、今後も元気よく継続です。
  


Posted by 薪割りくらぶ at 09:27Comments(0)