この広告は365日以上更新がないブログに表示されます。  

Posted by 滋賀咲くブログ at

今郷

2012年01月04日

新年おめでとうございます。本年もこのブログにお越しくださった皆様がよいお年でありますように。
1月3日。今郷地区山の神祭礼に行ってきました。
朝5時に起床するも、正月のダラダラ気分で体が起きてこない。パーカーの下にもダウンベストを着込んで万全の態勢で出発。途中で温かい飲み物を買いこみ現地へ。

少し粉雪が舞う様な天候の中、例年のように5時45分頃到着しましたが、まだ当屋(世話役さん:年行事さん)さんと2~3人と言うところでした。しかし会場には凛とした空気が立ち込め、挨拶をかわしている10分くらいの間にどんどん増え20数名の参加でした。寒さをこらえて待つと6時にたき火に点火し始まりました。





さて神事の流れは以下の通り。

参加者は隣の氏神様にお参りした後、神木の下に設けられた鉄鍋の中に
少しずつお洗米を入れます。それを当屋さんがたき火の火を移して焚き上げます。
ちょうど炊きあがったころからいよいよ神事が始まりました。

まず、左右の神木に飾られた男方と女方(木の股で出来た男女のシンボル)を子供が持って
中央の神木の前でまぐあいます。その時そのシンボルにお神酒が注がれました。
その後男方と女方が左右に帰り、大しめ縄を上下に動かしながら神事の唱え詞が歌われます。





今年は当屋さんが、神事の唱え詞(唱え歌)を印刷し、皆さんに配布されました。

粟(アワ)、稗(ヒエ)豆(マメ)、小豆(アズキ)、二十四の 作りもの よーさや ちょ―さや

粟(アワ)、稗(ヒエ)豆(マメ)、小豆(アズキ)、二十四の 作りもの よーさや ちょ―さや

粟(アワ)、稗(ヒエ)豆(マメ)、小豆(アズキ)、二十四の 作りもの よーさや ちょ―さや





こんな歌を歌いながら地面にめぐらされた大しめ縄を上下に動かします。
そのあと柏手を打って神事が終わります。

今度はお神酒と焚きあげた米(飯)が参加者にふるまわれ、続いてたき火の熾きで餅とイワシが焼かれて
ふるまわれます。最後に次年度の担当者やお供え物の披露などがされて行事終了です。

一連の流れを見ていると、山の神に感謝し子宝に恵まれる事、田畑や山の恵みがたくさん取れますように
また村人の作業の安全と五穀豊穣を願う様な内容でした。
昔は家族や村に仕事ができる働き手がたくさんいる事(もちろん子供の生存率も低いので)、自分たちの
住む地域が豊作であるように願うものなのでしょう。
今年の役員さんは「やれやれこれでひと段落した。年末から気をもんできたが、これでゆっくりできる。」と
仰っていました。役が当たると大変なようですが、こうした行事が地域の絆をしっかり保っている気がしました。
薪割クラブも、例会や行事を通じて絆を深めて行きたいものです。
  


Posted by 薪割りくらぶ at 14:02Comments(0)